◆旭川家具(北海道旭川市)
北海道開拓を目的として、明治時代末期に本州から多くの大工や家具職人が旭川周辺に移住したのが始まりです。北海道の豊富な森林資源を家具製造の背景としており、戦後、木材の機械乾燥が普及して材料の品質が安定したのを契機として、日本を代表する家具産地へと発展しました。アメリカ・ヨーロッパを始めとする諸外国でも旭川家具は高い評価を受けており、デザイン性を重視した大型の洋風家具の製造が主流となっています。
◆静岡家具(静岡県)
静岡市、島田市、焼津市、藤枝市、岡部町、大井川町を中心に、静岡県内には多くの家具製造会社があります。これは、かつて徳川家光が静岡浅間神社の大造営を行った際に、各地から移住してきた家具職人が基礎となっています。家具としては、漆塗りの技法を生かした鏡台や、茶箪笥の産地として古くから知られていて、高級家具の桐の和箪笥の産地でもあり、現在は唐木仏壇の家具の産地としても知られています。
◆飛騨家具(岐阜県高山市)
飛騨地方の豊富に存在するブナ材の有効活用を目指して、大正時代に地元の有志が出資して家具会社である「中央木工株式会社」を設立したのが始まりです。飛騨家具は、曲げわっぱの技法を用いた曲げ木加工で椅子を製造したのが初まりで、飛騨家具独特の技法を生かした椅子やテーブル、机などの脚を持った家具を得意としている。
◆府中家具(広島県府中市)
府中家具の始まりは、1710年前後に、内山円三という人物が大阪で箪笥の製造技術を習得し、郷里に戻って家具の生産をしたのが最初といわれている。戦後、婚礼家具セットと銘打って、家具のセット販売を日本で初めて行うなど、家具の販売面での工夫も知られ、現在も、箪笥を初めとした収納家具を得意としています。
◆徳島家具(徳島県徳島市)
徳島家具の始まりは、明治時代の初期に、阿波藩の船大工だった職人達が家具製造を開始したことによります。明治中期に徳島家具の鏡台が関西地区で好評になり、阿波鏡台の名で全国的に知られるようになり、現在は高級唐木仏壇の家具の産地としても知られています。
◆大川家具(福岡県大川市)
大川家具の始まりは、筑後川周辺に居住していた船大工が製造していた箱物の家具が元祖といわれており、家具製造は室町時代まで遡る事ができるといわれるほどの長い歴史を持っています。現在の大川家具の基礎を作ったのは、江戸時代後期に長崎で修行をして、細工技法を持ち帰った田ノ上嘉作であるといわれています。現在は量産家具の製造会社が多く、ありとあらゆる家具を製造し、家具生産高では日本一を誇ります。

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