旭川の深く豊かな森林に囲まれ、世界に名を馳せるほどの良質材を資源として持ち合わせていた旭川は、それに加えて存在したもう一つの財産、つまり夢と志を持った家具職人によって、家具のまちとして伸びていきます。
1949(昭和24)年には旭川家具事業協同組合が設立され、以来現在まで50余年のたゆまぬものづくりによって成熟し、「旭川家具」は全国そして海外に知られるブランドになりました。
旭川家具とデザイン
全国有数の家具の産地の一つに数えられる旭川家具。旭川家具の産地としての一番の特長は「旭川家具のデザイン性の追求」にあります。旭川家具は良質な素材と高度な技術に、美しいデザインとすぐれた機能が加わってこそ、使う人の役に立ち、長く愛用できる家具になりえると考えるからです。
1990(平成2)年に始まった家具のトリエンナーレ「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」では、世界レベルのデザインコンペティションを実施しました。家具の試作や家具の製品化を手掛けることで旭川のメーカーは技術と感覚を磨き、また一方では家具界に若手家具デザイナーを送り出す一助を担ってきました。
2006(平成18)年には世界最大級の国際家具見本市、ドイツ「ケルン・メッセ」に出展し、家具の高度な木工技術とデザイン、そして日本独自の精神性で評価を得ています。ドイツ「ケルン・メッセ」の旭川家具ブースには、ここだけで4911人の来場がありました。
旭川家具の技術
旭川家具は半世紀に渡って培ってきた家具木工技術を連綿と受け継ぎ、つねにより質の高い家具製品を求めてその技術を磨いてきました。しかし、それは、いわゆる手づくり至上主義ではありません。手と同じレベルの仕事をより速く正確に行う機械技術は、むしろ積極的に取り入れています。家具職人の感性と手技がなければできない工程はそれを生かし、先進機械が得意とする部分は機械にまかせる、そうした人間と機械の協力体制が、高品質な旭川家具を適正な価格で安定的に届けることを可能にしています。

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