府中家具は主に、洋服タンスや整理タンスなどの収納家具の産地として有名ですが、近年では、府中家具は造り付家具やキッチン、内装ドアなど室内の木製品全般を手掛けるまでに成長した府中家具は「総合インテリア」の 産地を目指しています。府中家具組合では、バイヤー向けの府中新作家具展示会 (府中家具フェスタ) を毎年春・秋の年2回開催しています。府中家具フェスタ会場の府中家具協同会館には約20社の家具メーカーから1,200点余りの新作家具が勢揃いしています。
府中家具の歴史
府中家具の源となる府中で家具づくりが始まったのは、今から290年ほど前で、当時の古文書によると「宝永年間に内山円三が大坂で箪笥家具の製法を習得し、帰郷後製作に着手したのが始まり…」 と書かれています。
大正の頃になると府中家具の職人の数も増え、現在の府中の鵜飼町辺りには百数十軒もの箪笥家具職人が軒を連ね、朝早くから夜更けまで、家具作りのノミやカンナを使う音が絶えなかったといいます。
戦後、府中は他産地に先駆けて府中家具「婚礼家具セット」を開発するとともに、家具コンクールで連続してトップ賞を獲得するなど常に上位入賞を果たし、高級家具の産地としての名声を得るに至り、現在、ブライダル家具(婚礼家具セット)においては、質・量ともに日本一の家具生産量を誇っているのが府中家具です。
府中家具は全国有数の収納家具の産地
府中家具としては、特に、ブライダル家具セット(婚礼家具セット)が有名ですが、その他にも書斎用家具、食器棚、リビング家具、座いす、ベッド、システムキッチン、特注家具など数多くの家具を製造しています。各家具製造会社は、総じて家具の中・高級品を手掛け、「素材・技術・仕上げ」 全て満足のいくのが府中家具です。
府中家具の素材
府中家具のポリシーとして、本当に良い家具は良質の銘木から生まれると考えています。府中の家具づくりは、家具材となる原木を厳選することから始まります。素材の持味を最大限に生かし、なお且つ長い歳月をかけて天然乾燥を行うなど反りや狂いが家具にきにくいよう、木材をしっかりと寝かせ、落ち着かせてから家具として加工しています。「良い家具は、良い素材から」 これが府中家具のポリシーです。
府中家具の技術
府中家具のポリシーとして、家具は一生ものと考えています。すぐガタがくるような安っぽい家具では困ります。府中の家具には、連綿と受け継がれてきた職人達の技が隅々に生きています。例えば、引出しの接合部には蟻組み(ありぐみ)を用いるなど、随所に府中家具の伝統的な技巧を取り入れ、長年の府中家具の使用に耐えられるよう加工しています。「いつまでも使いやすく、愛着をもてる家具であるように」これが府中家具のポリシーです。
府中家具の仕上げ
府中家具の塗装の特徴は、木目の風合いや深みをかもしだし、「木味」を引き立たせます。それと同時に、傷や変色などを防ぐ役目もあります。府中の各企業は互いに塗装の技を競い合い、高い家具塗装技術が自慢です。また、府中家具の細部に至るまで洗練されたデザインも見逃せません。「そこにあるだけで心地よさを感じ、人と長くつきあえる家具づくり」これが府中家具のポリシーです。

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